頭首肩背中の症状
かなりの症状をひとまとめにしてしまいましたが、後日整理しながら目次と共にアップしていきます。
「めまい」や「首の痛み」、「手の痺れ」や「指が動かし難い」に関しては、「めまい・頚椎症」のページを参照してください。
頭痛
脳などの緊急性のない場合は、基本的に神経痛あるいは筋膜・筋由来のものと考えてよいのかと思われます。よって、とりあえず脳外科の診察を受けてみて安心を得ることをお勧めします。
頭痛は「一次性頭痛」と「二次性頭痛」に大きく分けられます。原因となる病気がないのに繰り返し起こる頭痛を「一次性頭痛」と言います。
頭痛の分類
主な頭痛は三つに分けられますので、以下に表にまとめました。
緊張型頭痛 | 片頭痛 | 群発頭痛 | |
---|---|---|---|
痛みの場所 | 頭の両側あるいは全体 鉢巻状、後頭部 |
頭の片側 或いは両側 |
片側の目の奥 |
痛みの状況 | 重たい、圧迫されている 締め付けられている痛み |
ズキンズキン 拍動性に痛む |
目の奥がえぐられるような激痛 |
動くとどうか? | 痛くならない 或は楽になる |
痛む、強くなる | 痛くて動けない |
前駆症状 | 首や肩のコリ 場合によっては目の疲れ |
閃輝暗点※1 ギザギザした光が見える 視野の一部が見えにくくなる |
ー |
他の症状 | 首や肩のコリ 場合によっては吐き気も |
光や音、臭いに過敏になる 吐き気や嘔吐 |
同側の目の充血、涙 鼻水、鼻づまり |
きっかけ | 精神的ストレス、長時間同じ姿勢 目の疲れ、画面の見過ぎ |
精神的ストレス、月経、寝すぎ 寝不足、気が緩んだとき |
アルコール |
持続時間 | 30分~7日 | 4~72時間 | 15分~3時間 |
※1 視界の真ん中からギラギラする光や模様が、視界を遮るかの様に広がっていく。
主な参考資料
〇知っておきたい頭痛のこと, ファイザー製薬冊子
〇頭痛解消パーフェクトガイド,竹島多賀夫,東京書店,2012
その他珍しい頭痛
1. 一次性穿刺様頭痛
目周囲や側頭部、頭頂部に針で刺した様な一過性の痛みが起こる。主に局所性で3秒以内で治るが、繰り返し起こることもある。また痛む部位は移動することも。同一部位に反復して起こる場合は、その該当する神経に異常をきたす別の疾患がないかを確認する必要がある。
2. 一次性咳嗽性頭痛
咳き込んだり、いきむときに誘発される突発性の頭痛。主に40代以上の人に怒り、頭の両側に1秒〜30分程度痛みが持続する。6割は一次性頭痛であるが、4割は二次性頭痛ので注意が必要。
3. 一次性労作性頭痛
運動や作業で誘発される頭痛。熱い気候の時に高地で発症する。重い荷物や重量挙げなどで一気に力を入れたときに起こる「重量挙げ選手頭痛」も含まれる。初発の場合は、くも膜下出血や血管疾患などの二次性頭痛がない事を確認する事が必要。
4. 性行為に伴う一次性頭痛
頭の両側に鈍痛が起こる。「オルガスム前頭痛」と「オルガスム後頭痛」がある。通常1分〜3時間程度持続する。男女ともに起こりうる。初発の場合は、蜘蛛膜下出血や動脈解離を疑って、十分な検査をする必要がある。なお、半数は一次性労作性頭痛や偏頭痛などを経験しているとされる。
5. 睡眠時頭痛
入眠して3時間後くらいに起こり、目が覚めてしまう事が多い頭痛。両側性の鈍痛が多く、前頭から側頭にかけて、あるいは頭全体が痛む。持続時間は15分〜3時間程度で、50歳以上に起こりやすい。群発頭痛と異なり、目の充血や流涙などの自律神経症状を伴わず、偏頭痛に見られる様な悪心、光過敏、音過敏もないのも特徴。
6. 一次性雷鳴頭痛
突発的に起こる十度の頭痛。頭の中で雷がなったような感じになる。1分以内にピークに達し、1時間〜10日間痛みが持続する。脳動脈瘤破裂時のくも膜下出血にaできない。脳内の重篤な疾患による雷鳴頭痛ではないことを確認する必要がある。とくに初回の雷鳴頭痛は、通常の画像診断などで異常が見つからなくても、経過を慎重に診て行く必要があるとされる。
7. 持続性片側頭痛
男女比1:2.7で女性に多く、20〜70代の幅広い年齢に発症する。毎日連続して頭痛が起こり、痛みが消失する期間がない。自律神経症状が出現する。二次性頭痛ではないことを否定しておく事が重要。
8. 新規発症持続性連日性頭痛
頭痛持ちでなかった人が、発症期が明確で、ある日を境に3か月以上にわたって続く頭痛が起こる症状。緊張型頭痛に類似した症状で、頭の両側を締め付けられる様な痛みが毎日続く。脊髄液減少症や頭蓋内圧亢進性頭痛薬などの二次性頭痛ではないことを確認する必要がある。
9. 慢性発作性偏頭痛
三叉神経・自律神経性頭痛の一つ。片側の目の奥が20〜30分激しく痛む。頭痛と同時に目の充血、涙目、鼻水、眼瞼浮腫、額に冷や汗をかくなどの症状が見られる。頭痛発作の持続時間が群発頭痛よりも短いが、1日に5回以上頭痛発作が起きるなど頻度が高いのが特徴。
10. 結膜充血及び流涙を伴う短時間性持続性片側神経痛様頭痛発作
SUNCTともいう。目周辺から側頭部にかけての痛みが5秒〜4分くらいの短時間に起こるのと同時に目の充血、流涙が起こる。1日に3〜200回も起こる事がある。
ちょっと変わった頭痛症
1. 中華料理店症候群(グルタミン酸ナトリウム:MSG)
化学調味料の摂りすぎにより頭痛と顔面の紅潮などが起こり気分が悪くなるが、しばらくすると自然に軽減する。白人に症状が出やすい。日本では濃厚なラーメンで起こる可能性がある。
2. 貨幣状頭痛
頭部の表面の頭痛で、痛みの範囲が2〜6センチ程度の円形ないし楕円形に起こる。痛みは持続的な場合と数週から数ヶ月続いて自然寛解する場合がある。その部位や近くに脳腫瘍などの異常がないことを確認する必要がある。
3. 入浴頭痛
入浴したときだけに起こる激しい頭痛。
4.チューインガム頭痛
チューインガムを噛んだときに起こる頭痛。甘味料の「アスパルテーム」が関係しているとされる。ガムを噛み過ぎることで咬筋や顎関節に負担がかかって起こる緊張型頭痛も含めている場合もある。
5.シャルドネ頭痛
シャルドネはブドウの品種名。赤ワイン頭痛だけでなく白ワインでもおこるため、白ワインで誘発される頭痛をシャルドネ頭痛と呼ぶ。
引用及び参考出典
頭痛解消パーフェクトガイド、竹島多賀夫、東京書店、2012.4
痛みをトリガーポイント的に分析
ストレートネックが多い現在では、頭蓋骨の後ろの付け根である後頭下筋群、首筋の僧帽筋、首から肩甲骨へ伸びる肩甲挙筋、耳の後ろ〜後頭部までの広い範囲から胸椎という背骨に伸びる頚板状筋、頭板状筋、耳の後ろから首の前に伸びる胸鎖乳突筋、呼吸筋である斜角筋が代表的なところです。東洋医学的に考える
頭痛の東洋医学的な分類を上げてみます。
四十肩・五十肩
原因とされる場所
痛みの出る場所としては肩の前側、横側、後側で分けられるでしょう。
しかし、その痛みを作る原因となった場所は、痛い場所ではありません。
色々な原因が推測されますが、
1 肩甲骨が外に開いている、動きが悪い。
2 猫背、背中が丸まる、
3 頚椎症、ヘルニアなど背骨起因。

背部痛
上部背部痛
下部背部痛
そのほか
