鍼灸
鍼灸の歴史などはググっていただければ出てくると思いますので、お調べいただければと。必要な情報を中心にお届けします。
施術について
※「 初めての方」のページ内に施術の大まかな流れがありますので、そちらもご参照ください。頭の鍼については「頭鍼・YNSA」のページを参照してください。ココでは通常の鍼灸施術で重要視している部分を詳しく述べます。
「肩が痛い」「腰痛」「パニック」「不妊」など色々症状をお持ちで来所されていても、腹部の硬さ、痛みなどを主眼に置きます。身体の根本はお腹に現れます。これは、現代人の運動不足からくる骨盤内状況もよく示しているからです。
この図はよく使用される腹診の図です。へそ周辺を脾臓(消化器含む)、みぞおちを「心」、下腹部を「腎」。向かって左側を「肺」、向かって右側を「肝」とします。
押されたときに「痛み」や「嫌な感じ」などをチェックして、それに対応する手足のツボ(経穴)を軽く抑えて腹部の変化を調べます。使うツボの目安を探ります。また、自覚的に痛みがあった場合は、お腹を押して得られた痛みなどより自覚痛を優先します。へそ周囲に複数の塊や痛みがあった場合は「瘀血(おけつ)」として、瘀血に対応するツボで処置をします。
手足のツボを使って腹部の状況が無くなってしまうことも多いですが、その後、舌や脈の状況を交えて背中のツボを使って追加で調整をします。
背中の鍼灸が終わるとそれだけで肩や腰の痛みがなくなることもありますが、まだ残る場合は局所的な対応をします。
痛みは30%減を目標にし、翌日に50%、その後60~70%となることを予想しています。痛みを完全に取れてしまうと、「治った」と勘違いして無理をする方が多発していますので、痛みは残ったほうが安全だと思われます。また、鍼が刺さったことで神経が一過性的に過剰興奮して筋肉が張っているように感じたり、違った痛みに変換してしまうことがあります。1日程度おいていただくと、変化が出ますのでご理解ください。
東洋医学的な内臓の考え方は以下になります。
東洋医学的な内臓の考え方
肝(胆)
心(小腸)
脾(胃)
肺(大腸)
腎(膀胱)
使用する道具
「スゴイ太い鍼や大きい灸をされたら、痛いし熱いから嫌だ!困る!」という不安がある方は多いかも知れません。当センターで使用する鍼の種類は、この画像の通りです。一般的な鍼は「毫鍼(ごうしん)」と呼ばれます。鍼体はステンレス、柄の部分はプラスティックあるいはアルミとなっています。全て使い捨ての鍼となります(ディスポーザブルタイプ)。
加えて、皮膚表面に当てたり擦ったりする使用方法の刺さない鍼「鍉鍼(ていしん)」。当センターに置いてあるのは純銀製と銅製、真鍮製のタイプがあります。
画像(※クリックで拡大できます)左上から
紫色は太さ0.25㎜で上から60㎜、50㎜、40㎜、15㎜。
黄色はサンプルの小刀針、太さ0.4mm長さ1.5インチ。
赤い帯は太さ0.16㎜長さ40㎜。
右上から水色は太さ0.2㎜で長さ50㎜。
赤色は太さ0.16㎜で長さ40㎜。
黄緑は太さ0.14㎜で長さ30㎜。
藍色は太さ0.10㎜で長さ15㎜。
貼る鍼で太さ0.2㎜、長さは左から0.3㎜、0.6㎜、0.9㎜。
灸はモグサを捻って使用します。熱さ慣れしている方以外は、専用シールを貼ってから其の上で灸をします。
左上から点灸用、隔物灸用、台座灸。
左下から灸用線香、灸点紙、棒灸。
鍼も灸も、刺激を感じ取るほうが効果が高いようです。重く感じたり、熱さが走ったりすることがその一例となりますが、それが嫌いな方は感じるまでの刺激でなくても問題ありませんので、強さや痛みはその場で伝えてください。