各種療法
カッピング(吸角、吸玉、竹筒、抜罐)
「カッピング」は「吸玉」や「吸角」とも言われるが、総称して「抜罐療法」としてくくられる。
リオ五輪の水泳選手の丸い痕で話題になり、その時期から単に吸うだけのカッピング療法から筋膜へのアプローチとしてエクササイズと一緒に利用されることが増えてきた。
カッピングは不思議なほど世界中に散在していて、使用する道具によって名前も変化する。
水牛などの角を使えば「吸角」、陶器やガラスの球を使用すれば「吸玉」、コップなどを使用すれば通称「カッピング」とも言えるでしょう。さらには節のある管状のモノ(多くは竹ですが、これぞ「抜罐」と呼ぶであろう)を使用したりします。
未開地の民族の間でも刃物で皮膚に傷をつけ、その上から抜罐療法を行い、「流れの悪い血」あるいは「汚い血」を吸い出すことを行っていました。「汚い血」は「オ血」と呼ばれますが、更に地域によっては、「蛭」(ヒル)に血を吸わせる方法にもあります。
さて、抜罐療法は血を出す出さないにかかわらず、「浄血療法」の一つとして位置します。それはなぜかというと、その作用にあるからです。
1.滞りのある終末の毛細血管を破壊して、新しい血管の再生を促すことで血流を促したり、修復による作用を促すことで体の再生スイッチ類を作動させる。
2.皮膚を引き上げることで軟部組織の循環を促すし、皮膚に伸展刺激を与えることで硬くなった皮膚の弛緩作用を得る。
3.最近の考え方としては、筋肉と皮膚の間に存在する浅筋膜を引き上げることで癒着を剥がし、滑らかに収縮伸展を行えるようにする。またそのことによって阻害されていた体液の循環も改善される。
以上を踏まえて、血行の改善と体液循環を促すことで血液の状態を改善するということが言えるでしょう。
皮膚病、糖尿病による血管や皮膚の弱化、静脈瘤もしくは血管疾患、その他体が弱っている状態でない限りは、ほぼ適応となります。
血液の問題ですから、婦人科系疾患やスポーツによる疲労やケガへの改善などに特によい療法ですし、緊張を緩めるということで副交感神経を優位にしますので、内臓の不調や不妊などにも効果的です。
※ 炎は小さくなる様に調整しています。
かっさ・刮痧
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