手技
手技療法って
「手技療法」というと難しく感じますが、手で直接触れて行うこと全般を指します。
一般的にはマッサージから始まりカイロプラクティックや背骨や関節の矯正、色々な名称の整体はもちろんのこと、病院などで理学療法士(PT)や作業療法士(OT)が行うセラピーも手技と呼ばれる部分があります。
ここでは背骨の矯正と、リンパマッサージ・スポーツマッサージについて簡単に紹介します。
矯正方法
背骨
背骨は頚椎7個、胸椎12個、腰椎5個、仙骨1個(仙椎5個が1つに癒合して仙骨を形成している)、尾骨1個(尾椎3~5個が癒合して一つの骨である尾骨を形成している)からなります。
このいくつもの骨が積みあがった背骨は、本来は釣り竿のごとく柔らかく「しなる」ように動くのが自然のことである(もちろん、椎骨によっては動く方向に制限はあるが)。その自然にしなる様に動くはずの背骨が、動きの偏りによってしなるように動けなくなり、複数の椎骨がカクカクとしか動けなくなり、そのしならずに曲がるところに負担がかかり、「ヘルニア」や「狭窄症」が生じる原因の一つとなっている。
昨今の研究では、この図の様に椎骨間にある椎間板から髄核が突出して、後方を走る脊髄を圧迫することで「ヘルニア」の症状が引き起こされるのだが、筋肉の萎縮や生活上問題が出たりしない場合は、経過観察で済ませることが多い。そして、そのうちにヘルニア自体が消えることもよく見られるようになったという。これはMRIなどの画像撮影の「頻度」が上がったことで発覚した事実である。
背骨の後ろ側には「棘突起」という骨の出っ張りがあり、それを目安に背骨がどのように偏移しているのかを調べます。また、背骨の曲がりなどは一か所ではなく、その上下で代償的に反対方向へゆがむことが多いでしょう。背骨が「捻転」なのか、背骨が曲がっている部分が「く」の字型あるいは「逆く」の字型である「斜転」なのかで違ってきますが、そこを軽い刺激によって入れる方法をとります。これに関しては、ココで説明しても難しいのでぜひ聞いてください。
ただ、鍼灸治療をすることによって、殆どが修正されます。それでも残っている部分に関して直接刺激を入れることが多いです。
PNF・運動法
骨の矯正もさることながら、長い間の症状によって筋肉の使い方にアンバランスが生じることが多々あります。また、スポーツ選手によっては、筋肉の出力も変わってくることもありますので、特殊なテクニックを使って調整をかけます。
マッサージ
リンパマッサージ
当センターのリンパマッサージは、日本のリンパマッサージの源流を汲む手法となっています。
疲労物質を運ぶ「リンパ液・リンパ管」は、筋肉の間を流れています。その構造は静脈とよりも逆流を防止する弁が多くあり、細いリンパ管では2~3㎜おきに存在します。よって、エステやリラクゼーション店のような「皮膚表面をさする」だけでは、効果的な方法とは言えません。
元来、人間の体は肉体を動かすことによって正常な状態を保てるように設計されています。従って「筋肉を動かせばリンパ液は流れる」ということがリンパ液を流す原則になります。世界を所狭しと飛び回るトップアスリートのケア、エネルギッシュに舞台を駆け回るアーティストのケア、そしてデスクワークによって凝り固まったデスクワーカーへのケアを基に研究し、現在のリンパマッサージに至りました。これからも更に進化していきます。
リンパマッサージの特徴として単に筋肉をもみほぐすのではなく、動作学的な分析の基、重力の加重線や体のクセ、筋膜の繋がりを考え、筋肉を大きく動かして行くことで隣接する筋肉同志の癒着を剥がし、深部まで緩めて筋肉の「ポンプ作用」動力としての働きを回復させます。リンパの流れはそれに追従します。故に「リンパ系マッサージ」や「リンパティックマッサージ」と言われることもあります。
悪循環を生んでいる筋肉の硬結や癒着を解き放ち、血液やリンパ液の循環を促すようにすることで、体がホカホカして来るのも実感できるのではないでしょうか。
これにより臨戦態勢のまま緩まない心身にゆるみを与え、自然治癒力の回復させ、日々の生活への活力を持たせることを目的にします。
スポーツマッサージ
「スポーツマッサージ」とは?
といわれても厳密な答えはない。なぜならば、スポーツのトレーニングや大会だけでなく、全ての「本番」と呼ばれるような機会に向けて、ピークパフォーマンスを迎えるための心身のフォローをするマッサージまたは徒手矯正が全て「スポーツマッサージ」となるからである。
マラソン大会、ゴルフコンペ、バレエの発表会、スポーツとは言えないかもしれないがピアノの発表会、楽団の演奏会、演劇の舞台、講演や対談、インタビューなども含めて、ピークパフォーマンス目指して居ればそれも全部スポーツマッサージの対象となる。
もちろん人生の大切なピークパフォーマンスである「結婚」も同じ。また、臨終を迎える大切な方もしかり。更にはこれから生を受けてくる「出産」の場面でもそう。
人生全てのピークパフォーマンスのフォローを行うことが、スポーツマッサージの原点です。
また、学生トップクラスアスリートとして活動していた経験と、中高年アスリートとしてアジアマスターズチャンピオンとして参戦中の経験、そして多くの世界トップアスリートをフォローしてきた経験を踏まえて、どのレベルのスポーツの選手でも対応できます。